2015年2月28日土曜日

少年の夢

先日、韓国人のご家族に誘われて、ナムグムダムへ行ってきました。

ビエンチャンから3時間ほどのところにある、水力発電のためのダム。ダムと一言でいうと、なぜそこへ?と思われがちですが、来て見てびっくり。それは。。。海のよう!



向こう岸が見えなくて、どこまでもどこまでもダム。しかも、小さな島まであります。それを見た瞬間、一緒に来ていた子どもたち同様、大興奮。

そして、ダムに停泊しているボートに乗って、水上レストランでランチをすることに決めました。

今回仲良しになった韓国&ドイツ人のハーフの少年は、ドイツ語・韓国語はもちろん。英語も堪能。私と英語で話していたかと思うと、お父さんとドイツ語で話したり、お母さんと韓国語で話したり、よく混ざらないなぁ。。。と感心。



でも、乗り物が大好きなやんちゃな少年。ボートを見るなり、乗りたくてしょうがない様子。「ぼくがキャプテン!」という気持ちでいっぱいになり、どれに乗るか悩んだり、早く早くと落ち着かない様子。

そして、ランチメニューも決めてボートに乗り込みました。



1時間ほど、ボートの上でごはんを食べたり、海。。。じゃなかった!ダムを眺めたり。の〜んびり過ごせて大満足。

途中、折り返しの地点に突如こんな建物が登場しました。



よく見てみると、小さなタラート(市場)が開かれ、竹かごなんかを販売している人たちが。なにもこんな所まできてお店を開かなくても。。。笑




そして、少年はというと。。。ボートの操縦が気になる様子で、その場をなかなか離れらない様子。

気がつけば、ラオス人のおじさんのひざに座り、操縦をさせてもらっていました。なかなかできない経験にとってもうれしそう。ラオス人の柔軟さに感謝です。



彼にとって大きな夢が叶った日。きっと忘れられない体験になったんだろうなぁ。。。

ナムグムダム、また訪れたい場所です。
















2015年2月22日日曜日

山に抱かれる街ノンキャオ

ルアンパバンから車で北へ4・5時間ほど行ったところにあるノンキャオ。ルアンパバン在住の友人がいいところだからとすすめてくれたので、行ってきました。



な〜んの情報もなくいったら、な〜んにもなくて、切り立った山と川が流れているとても気持ちのよいいいところでした。

少し前のブログでご紹介した染色体験のあと、そのグループの何人かとそのまま旅行。そんなに多くないゲストハウスは、それぞれ探したのに皆同じで、ごはんを食べに行けば、必ず会い、友人と山登りをしたら、またまた再会というような感じでとても小さな街でした。

1時間半ほどで登れる山があるというので登ったのですが、確かに1時間半。でも、ハイキングというよりも本気の山登り。標高もあるので少し登っただけでも息切れし、久々に山を登ったので膝もガタガタ。。。



でも、最後に森を抜けて山の頂上に立ったら、そんな疲れも吹っ飛ぶくらいのいい景色。




ノンキャオの街を一望しました。

山の上からの景色をしばらく見ていたら、いろんなものが小さくて、その中にいる自分はほんの一部でしかなくて、そこで起こるできごとなんて、なんて小さなことなんだろうって思えました。

そしてある人が、今より10歳くらい若かった私に、世界は広くてもっと素晴らしいものだから。と教えてくださったことを思い出しました。私が様々なことで行き詰まった時に、その言葉を信じて前に進んだことが何度もあります。

もっと自然と近く、生活の中にこういう感動がある暮らしたいなぁと思います。

でもまぁ。ビエンチャンという小さな都会に帰るのですが。。。ね。笑



山登りのあとは、ちょっと休憩してお散歩。近くの市場を散策したりして、のんびりと過ごしました。

次の日はぎゅぎゅうのミニバンに乗って、ガタガタ道でルアンパバンまで戻りました。














2015年2月15日日曜日

追加商品があがってきました。

モン族の刺繍バック。いろいろとあって、遅れていましたが続々と仕上がってきています。今回は、縫製場所も新たに開拓したりしていたので、すっかり遅くなってしまいました。お待たせしてる方々、申し訳ありません。



今回、こちらの縫製を担当してくださったのが、IV-Japanという職業訓練校です。少しですが、注文したものが生徒さんたちのお役に立てれば。。。ということで、今回お願いしてみました。


プロにとっては説明の要らないところかもしれませんが、細かいところまで配慮もしてもらえるように、説明を添えてオーダーさせていただいたら、こんなにきれいに仕上げてくださいました。

内布は、コットン織物の生産で有名なラオス南部のサワナケートの布を使って、リバーシブルでも使えます。

このミニサイズ、お財布と携帯を入れてちょっとそこまで。。。のお買い物にちょうどいいのです。



そして、前回納品分がほぼ完売してしまった、こちらの1本手のトートバック。

今回は、サイズを少し大きくしたので、さらにたっぷり入ります。こちらもミニトート同様にリバーシブルになります。

もう少しで納品の準備が整いますので、お楽しみに〜☆

2015年2月6日金曜日

精霊が宿る壺

先日、ルアンパバンを訪れた際に、友人が青空ワークショップを企画してくれました。

そこは、ルアンパバンの街から茶色いガタガタ道に揺られること3時間ほどのところにあるちいさな村。女性たちの多くはコットン糸や布を染色して、その糸で機織りをしています。ブティックを経営する友人の商品のいくつかはここで作られていて、よく足を運んでいるのだそう。

早速、お庭のワークショップスペースをのぞかせていただきました。藍色に染まった壺がずらりと並んでいます。その壺の向こう側は、カオニャオ畑が一面に広がっていて、とっても開放的な雰囲気。



放し飼いのアヒルがたくさんいて、ぷりっと太ったお尻を振りながら庭を行進していました。


お昼ごはんをすませ、染色のワークショップがはじまりました。この青い壺は全て藍の染色用。使い込まれた感じがとても良かったです。



藍染めは、こんな風に何度もどっぶり漬けて深い藍色にしていきます。藍は、煮出さず常温の液につけますが、他の染色には煮出した熱いままの液を使って染色していました。

たとえば、ジャックフルーツの木の外側を削っていくと内側に潜む黄色の部分が顔を出します。



これをじっくり煮出すとこんなに鮮やかな黄色に!


その後、赤い色をした木も同じように煮込み、赤い染色液を作って、コットンの糸染めをしたり、シルクのストールで絞りも試しました。

出来上がった作品たち。6人分の作品が風に揺られて気持ちよさそう。


この日は、思う存分染色を楽しみ、村の織物センターのようなところをお借りして泊まりました。

夜、トラックを改造して作ったソウテツに乗ると、天井がオープンになっていて、空を見上げたら、思わず「うわーっ」と声が出てしまうほどの満天の星。今にも降ってきそうな忘れられない星空でした。




次の日は、すぐ近くのもう一つの村へ。
ここでは、糸巻きをしていたり、機織りをしている女性達の姿をたくさん見かけました。



それに加え、ほうきを作る子ども達。ほうき草がたくさん採れるのかしら。。。


この日、村を出る前に一つ教えてもらったお話があります。

この藍染の壺のいくつかにスカートが履かせてあります。そこに精霊が降りてきて、良い藍色にしてくれるのだそうです。


精霊が手伝ってあんな美しい色が生まれてくなんて、藍色がさらに魅力的に感じ、なぜかとても納得できました。